文章だけでものごとを説明するのは大変なものです。
図解で説明できたら、「分かりやすく・伝わりやすい」といいこと尽くめですが、形の選定、配置や色使いなどかなりのセンスが必要というイメージ。
「外資系コンサルが実践する 図解作成の基本」によると人の絵を丸と大の字だけで表現するくらい絵心とセンスないずぶの素人の僕みたいなやつでも図解できそうな予感。
というのも、用途別にパターンがあり、しかもエクセルやパワーポイントで作成できるそうなんです。それぞれのアプリには、図解に役立つテンプレートがたくさんあるので、特別なスキルも必要ありません。
会社の資料作成にいつも時間がかかっている人や記事の内容を図解で伝えたいブロガーにオススメの1冊です!
ご縁がありまして、吉澤準特(@juntoku_y)から献本いただきました。しかもお手紙まで!ありがとうございます。
図解にはセンスもアプリも必要ない
最近よく「図解」を目にするので気になってはいるけど、こういったことが原因でなかなか一歩踏み出せない人も多いはず。
- イラストレーターやフォトショップ使えない
- デザインや色のセンスない
でも、そもそも図解を作成するのに特別なアプリは必要ないんです。
なんとこの本の中に出てくる作例は、すべてエクセルとパワーポイントだけで作成されているとのこと。
エクセルやパワーポイントにそこまで優秀な機能が付いているとは驚きでした。
しかも、それぞれのアプリの機能から後述するパターン図で使用する図を、「グラフ」や「SmartArt」のテンプレート選ぶこともできるとは!
本の中では、テンプレートを使用するときの手順も細かく説明されているのもうれしいところでした。
悪い図解からどこがダメなのかを学ぶことができる
センスがないと嘆くこともありません。
図解には16ものパターンがあり、目的にあわせてそれを使い分けるだけでいいそう。
- マトリクス図:一覧で表示したい
- 象限図:優先順位をつけたい
- 階層図:ロジック構造を細分化したい
- 集合図:グループ分けを整理したい
- 相関図:関係を示したい
- 段階図:段階的な変化を示したい
- プロセス図:順序を整理したい
- 循環図:繰り返される流れを整理したい
- 棒グラフ:大きさを示したい
- 円グラフ:割合を示したい
- 面積図:大きさと割合をいっしょに示したい
- 折れ線グラフ:時間軸に沿った要素の変化を示したい
- 面グラフ:時間軸に沿った総量の変化を示したい
- ヒストグラム:量のばらつきを示したい
- 散布図:ばらつきの関係性を示したい
- レーダーチャート:多面的な評価を示したい
すべてのパターンが作例付きで紹介されているので、マネしやすく、すぐに実践で使うことができますよね。
そして、よりわかりやすくするために、フォーム(形)・カラー(色の使い分け)・ポジション(配置)を考える必要があります。
それぞれを考える際の注意点を抜粋するとこんな感じ。
- フォーム:線の使用は極力ひかえ、アピールするところに枠線
- カラー:使う色は絞り、アクセントカラーを差し色に
- ポジション:図の位置を整え、整列させ意味を強調
また、本の中に図解のビフォー・アフターが掲載されており、どこがダメでどこがいいのかをしっかり解説してくれているのです。これがかなりいい!
初心者の方は、そもそも何がダメなのかが分からないことが多いはず。
具体的な失敗例とその改善方法を学ぶことによって、気をつけるポイントが自然と身に付いていくのではないでしょうか。
目指せ図解マスター!!
とっつきにくいイメージだった図解を「外資系コンサルが実践する 図解作成の基本」を読んでからとても身近に感じることができました。
資料やアイキャッチなどの作成をしてもセンスないなと思っている人は一読してみるといいかも。とにかくビフォー・アフターが分かりやすいです。
ではまた!