突然ですけど、家族と最後に連絡をとったのっていつか覚えていますか。
毎日なんらかの連絡をしている人もいれば、僕みたいにほとんど取ってない人もいると思います。でも、ほんまにそれでいいんでしょうか。あなたのことを1番分かっているのは、ほかならぬ家族なんですよね。
映画「エール」を見て、そんなことを気付かされた、日曜日の午後。
クスッと笑える小ネタあり、家族の大事さ、そして感動と明日を生きる活力を与えてくれる映画です。
笑って、泣ける!映画「エール」とは
フランス映画祭で観客賞を受賞し、4週連続No.1や12週連続Top10入りという、驚異的大ヒットを記録した「エール」
あらすじは、こんな感じです。
フランスの田舎町。農家を営むベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外、父も母も弟も聴覚障害者。美しく陽気な母、口(手話)は悪いが熱血漢な父とおませな弟。オープンで明るく、仲のいい家族だ。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師トマソンはその才能を見出し、彼女にパリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず、もちろん大反対。ポーラは悩んだ末に、夢をあきらめる決意をする。しかしその歌声が、耳の聴こえない家族に届く出来事が起こるー。
また、主人公のルアンヌ・エメラは、世界的な人気を誇るオーディション番組「The Voice」で奇跡の歌声と称されデビューした本物の歌手でもあります。もちろん、劇中で本人が歌ってるシーンもたくさん出てくるんですけど、うますぎて鳥肌立ちますよ。
「笑い」と「感動」の緩急の付け方がいい(ネタバレあり)
「エール」を語るうえで外せないのは、「笑い」と「感動」です。
それがうまい具合にミックスされていて、これがまたおもしろくて、ただ感動するだけで終わりというよくある映画とは一線を画しています。もちろんネタバレってます。
「家族はひとつ」という思い
パリに行きたいというポーラ・ベリエに対して、ワイン(たぶん)を飲んで酔っぱらった母親が思いを語ったシーンと、そこからつながるラストのシーンで思わず涙が出てきます。
まずは、母親ジジが思いを語ったシーン。母親役を演じるカリン・ヴィアールの熱演が光ります。
私は、いい母親じゃなかった。家族がどれほど大事か教えてきたのに、あなたに通じなかった。ろうあ者だからよ。子育てに失敗したのはママのせいだわ。
映画「エール」より
ポーラがパリに行きたいと言い出してから、なぜかタイミングよくいろんなことがうまくいかなくなって、それが積み重なって、ジジの感情が一気に弾けたんじゃないかと思います。
自分の子育てでは、「家族はひとつ」という思いがちゃんと伝わっていなかった、それはろうあ者だからなのかという葛藤がジリジリとスクリーン越しに伝わってきます。
ここでまず、ひと泣き入りました。
あとは、パリでのオーディションのシーン。
ポーラが、家族のために、手話を交えながら歌います。聞こえなくても、思いは伝わるんです。それはまさに、「家族はひとつ」になれた瞬間だったんじゃないかと思います。
はい、ここで号泣しますので注意してくださいね。
エロときたないコトバがたくさん出てきます
先述しましたが、ちょくちょくコメディ要素が入っているのもこの映画の魅力のひとつです。
たとえば、病院でのシーン。軟膏をちゃんと塗って治そうとなったのに、3週間はセックスをガマンできないっていうのが、両親とも同じ意見だったのがツボりました。娘がいるところでそこまで話すのっていう。
あとは、弟のカンタンの空気が読めなかったり、エロいことしか考えてないところとかもツボですね。あそこで、ゴムアレルギーを持っているっていうオチは、普通思いつきませんよ。
タイトル通りエールをもらえる作品!
思う存分、笑って、泣けるので、パワー補給したいときにオススメの作品ですね。
また、家族の良さを再確認できました。明日、久しぶりにメッセージでも送ってみよかな。
ではまた!