僕が、勝手にメンターとして崇めている、ライフネット生命の出口治明さん(@p_hal)の「働く君に伝えたい「お金」の教養 人生を変える5つの特別講義」を読みました。
お金に対して、こんなにも知識が乏しかったんだということを実感させられました。実際、貯蓄は、ほぼほぼ、ほぼないんでお金の使い方は下手くそですけどね。マジ笑えない。今まさにバリバリ働いている20代のみなさんに、ぜひこの本を読んでもらいたいです。備えるのは、なんでも早いことにこしたことはないので。もちろん30代でも遅くないと思います。
ということで、お金に対する不安がある方必見の良書を紹介します!20代のうちにこの本と出会いたかった。
お金の原理原則を知ればお金の不安はなくなる
出口さんが今まさに働き盛りの20代や30代に向けて、「お金」に関する教養を余すところなく教えてくださり、「お金」に関して丁寧に分かりやすく解説してくれた本です。
この本に出会ったのは、下北沢にある本屋B&Bで、安藤美冬さん(@andomifuyu)と出口さんとのこの本についてのトークショーがあり、それに参加したときのことです。
安藤さんの著書「冒険に出よう」を読み終えたばかりのころだったので、安藤さんに会いたい一心で会場に向かったんですが、思いのほかというのは失礼ですが、出口さんが話すコトバがどれをとっても心にぐさりぐさりと刺さり、お金に対しての不安を払拭してくれました。
この本は、「知る」、「使う」、「貯める」、「殖やす」と「稼ぐ」というお金の原理原則を5つに分けて、講義のような形式で説明してくれます。読み進んでいくと、まるで、目の前で講義を受けているかのような感覚さえ覚えました。
この本を読み終えたころには、「お金」に関して何か挑戦してみたくなる気持ちになりますよ。
出口さんの人柄や生き方にホレました!
出口さんは、「安心して赤ちゃんを産み育てられる社会を作りたい」、「若い人たちが心おおきなくチャレンジできるよう、安くて、わかりやすい生命保険をつくろうと」一念発起し、還暦のときに「ライフネット生命」を立ち上げました。その志には、感無量です。
そして、かくいう僕もライフネットユーザーです。僕がライフネット生命と出会ったのは、当時、まだ新婚ホヤホヤの23歳の時でした。その時、誰もが思っていたであろう保険=高い、もったいないというイメージを一新する、他者と比べてもはるかに安い上に保証もしっかりしている、まさに出口さんの志にいい意味でまんまとハマったうちの1人でした。そして、勝手にメンターとして崇めているところを考えると、思えば当時から崇拝していたのかもしれません。
また、出口さんといえば、Twitterです。今の世代の生の声に触れられるように、TwitterやFacebookなどを活用したり、個人のメールアドレスまで公開しています。
先述したトークショーの感想をツイートしたときには、こんなリプライをもらいました。これは単純にうれしかった!
ご参加、本当にありがとうございました。“@drying: 出口さんの話がためになりすぎて行ってほんまに良かったなと思った。人本旅、僕も実践します。あと生安藤さんを見れて良かったです。”
— 出口治明 (@p_hal) 2016年6月13日
いかに今あるお金を多くするのかを考える
全編を通して、お金への不安を解消してくれる本書。
先述したお金の原理原則、「知る」、「使う」、「貯める」、「殖やす」と「稼ぐ」。この中でみなさんが興味がある分野といえば、「貯める」や「殖やす」だと思います。いかにして、今あるお金を多くするか。そのために何をすればいいのか。出口流のお金の考え方をシェアしていきたいと思います。
お金の使い方のセオリーはだったひとつ「財産三分法」
家計簿をせこせことつけている、毎月封筒に種別ごとに分けて管理しているなど、お金の管理の方法は人それぞれだと思います。どれが正解かなんて誰にも分かりませんし、その人に合っている方法があるはずです。
ただ、根本のもっと奥底にあるセオリーは、「財産三分法」です。
「手取りでもらたお金を『財布』 『投資』 『預金』の3つに振り分ける」 財産三分法の考え方は、以上です。
また、それぞれの役割はこんな感じです。
- 「財布」:日常で使うお金
- 「投資」:なくなってもいいお金
- 「預金」:流動性の高いお金
たとえば「財布」ならば、食費や日用品など数日間生活できるだけのお金を指し、「投資」ならば、恋人へのプレゼントであったり、株や自分への投資などもそれにあたります。すべてを解説するとかなり長くなるので、「投資」の方法について、自分への備忘録もかねて紹介したいと思います。
たとえばあなたが、手取りで20万円の給料をもらっていると仮定します。
その中から、お金がいくらなくなっても1ヶ月間生きていけるかを考えます。人によって金額はまちまちだと思いますが、仮に1万円としましょう。それを「投資」として、お金や自分への投資に充てていきます。
「投資」は自分とお金の2通りで考える
ちなみに僕は、先述のトークショーでこの話を聞いてから、松井証券で株式取引の口座を開設しました。そして、給料から毎月1万円をこの口座に入金し、毎月決まった金額だけ購入しています。ちなみにそのような投資法を「ドル・コスト平均法」といいます。あとは、ほったらかしにするただそれだけです。
株は、上がり下がりのある生き物のようなものです。それを毎日チェックしておくと、その変動に合わせて精神的につらくなります。実際、気にはなりますし、結構な頻度でチェックしてしまっていますけどね。株価が上がっているときはいいですけど、下がっているときの精神的な負担は計り知れないんです。
それならば、はじめから長期スパンでの投資と割り切ったほうが精神的にも、もしかしたら投資的にもいいかもしれない、しかもこの「1万円」はなくなってもいいお金。そもそも気にする必要もないんです。若干、端折りましたが、これが出口流のお金の投資方法です。
ちなみに、銘柄の選び方やその他の投資方法の説明については、ぜひ本を読んでみてください。自分に合った方法が必ず見つかるはずです。
自分への興味ある分野に投資する
もうひとつの「投資」、自分への投資ですが、お金の投資をするよりもはるかにリターンが大きいので、積極的に自分に投資するべきです。
なぜ積極的に自分に投資するかというと、
20代で働きながら自分に投資をして、そこで学んだことを仕事に活かした結果が、年収が2,000万円になるかもしれません。そうすれば、5年で5億の稼ぎだって目指せるのです。一方で、自分自身への投資をしなければ、みなさんが生涯で稼ぐであろう2億円は、一生2億円のままでしょう。
自分を磨けば磨くほど、それが将来につながります。
また、投資といっても勉強や資格取得だけではなく、本を読んだり、人と会ったり、旅をするのも投資です。「人・本・旅」は、人生を豊かにする3本柱だと出口さんは言っています。投資をすることによって、選択肢が広がります。
ただ憧れているだけだった英会話を学ぶことによって、会話を楽しむ、外国の友人を作るや留学してさらに世界を広げるなどなど、無限に選択肢は広がっていくんです。
ここでひとつ注意しないといけないのは、お金の投資と同様に自分への投資も長期スパンで考えることが大事です。
「これだけで英会話が話せるようになる」とか「毎日1分で大丈夫」とかいうタイトルの英会話本をよく目にしますが、それが本当ならばそんな本は何冊も世には出ないはずです。地道にコツコツと努力を積み重ねた人だけが、自分への投資が実る日が来るんだと思います。ただ、それを続けるのがしんどいのも事実ですが。
ちなみに、トークショーの様子はこちらで確認できますよ。
参考 安藤美冬×出口治明 「お金を学べば、不安は消える」“お金”の特別対談 | ライフネットジャーナル オンライン [icon name=”arrow-circle-right”]
お金は一生つきまとうもの、だからこそしっかり考えよう
お金に対しては、どうしても不安はつきものですが、お金の原理原則をしっかり理解してしまえばそんなこともきっぱり払拭できます。
しかも、お金も自分への投資も長期スパンで考えるので、早めに備えることが大事です。この本を読んで日本の学校ではちゃんと教えてくれない「お金のこと」をしっかり学んでみませんか。
ではまた!